director's voice

とりもと硝子店さん(ガラス)

今年は例年になく、作家の方々からのメールが遅いです(笑
想像しますに、ぱぱっと到着報告をするのではなく、
じっくり想いを熟成させて、言葉にしようとされているのでは。。。

と思っていたところ、昨日あたりから次々にメールが届きだしました。
皆さん、一様に長ーい長ーいメールが。
(ちなみに、メールはお願いしたものではなくって、まったくの任意のものです)

例年以上に内容も熱い!メールが多く、
その熱量はすべて作家自身の今後のエネルギーになることと思います。
私あて、という形態ですけれど、自分あて、なんですよね。

大波が去った後に、浜辺に打ち上げられた貝殻やガラスのかけら。
凪ぐ浜の宝物のような作家の想いを、しばらく一緒に感じていただきたいと思います。

(作家から稲垣宛に私信で送られたメールを、一部抜粋して、
作家の許可を得て転載していきます)

おひとりめは、とりもと硝子店さんです。

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この度は大変お世話になりました。
明け方3時に無事に到着しました。

出展が決まった3月から、いろいろと見直し、
考える機会を得、仕事への取り組み方も充実した時間をいただきました。
前日出発前の、積み込みが終わった時点で、やりきれた。
と、思う事ができました。
現場で、お客様が楽しめることを思い、いま思いつくことは出し切れました。

当日のお客様との出会いはもちろん、稲垣さんはじめ、
運営に関わっていただいた皆様、出展者の皆様に心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

いまの心の中にできたものを、書き留めておく事は、やってみようと思います。

ズシリときた半年間でした。
ありがとうございました。

とりもと硝子店
鳥本雄介

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とりもとさんのブース、すばらしかったですね。
作品バリエーションの豊さ、作品数、展示方法・・・。

とりもとさん、企画者に対して、
ものすごく積極的にアピールされる方ではなかったので、
最初はあまり気づけなかったのですが、
「工房からの風」という機会を
とっても大事に考えて取り組んでくださっていることが、
展覧会が近づくにつれて、じわじわ伝わってきたのでした。

前日出発前の、積み込みが終わった時点で、やりきれた。
と、思う事ができました。

こんなふうに思えて、京都から千葉への道は、
遠くであっても、輝いた時間だったのではないでしょうか。
そして、たくさんのお客様に恵まれての二日間は、
一層きらきらと眩しい時間だったことと思います。

いまの心の中にできたものを、書き留めておく事は、やってみようと思います。

というのは、私が投げかけてみたことでした。
メモでもいいので、飾らない、生々しい自らの実感の籠った言葉は、
いつかの自分を励ましたり、薬になったり、してくれるようになるかもしれません。

とりもと硝子店さんの透明なガラス、
また、あちらこちらで出会っていただけますように。

開催前のご紹介記事はこちらになります。
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